かつて日本はシルクの生産が盛んな地でありました。屋根裏などで蚕を飼っているという農家も昔はよく見られました。筆者の母方の実家も農家で、子どもの頃によく蚕を見たり繭を触ったりしたものです。しかし、安価な海外産のシルク製品に押されてしまい今や国内の養蚕業と絹織物は風前の灯。そんな厳しい状況の中、国産の絹糸を使った製品で「汚れないネクタイ」が開発・発売され話題になっています。
長野県岡谷市。国内でも有数の絹織物の産地です。こちらにある「岡谷蚕糸博物館 シルクファクトおかや」の施設内に併設されている「(株)宮坂製糸所」では博物館内にありながら製糸全盛期から変わらない諏訪式繰糸機、日本古来の上州式繰糸機が実際に稼動している様子を見学できます。また、旧農業生物資源研究所が所有していた機械類も展示、稼動しています。
社長の宮坂さんはお年でありながらとっても気さくでフレンドリーな人物。工場を見学すると社長自らが案内しているそうです。
この工場で作られているシルク製品のなかでも今大注目されているのが先にも触れた「汚れないネクタイ」。
【拡散希望】
『たとえ最後の一社になっても頑張ろう』とhttps://t.co/814NCP13wA
おじいちゃん社長さんと新しい製品作りに挑戦してます
ネクタイ業界は本当に大変ですが頑張っている人の事を世に知ってもらいたい。
皆様の力を貸して下さい、宜しくお願いします。 pic.twitter.com/NHcLwK678E— ふせはじめ RT拡散ありがとうございます (@hajimefuse) 2016年11月15日
しょうゆを真っ白いネクタイに垂らしてみてもしっかりと撥水し、軽くふき取るだけでしょうゆの形跡がなくなってしまいました。ネクタイって何気に汚れやすく洗いにくい上に下手に洗うと型崩れしてしまうのでこういう汚れに強いネクタイは何本持っていてもいいくらいですね。
また、同じく長野産シルク100%の西陣織のカードケースはパスポートや保険証を入れておくのに丁度いいサイズです。
これらの製品化を手がけているふせはじめさん(@hajimefuse)のツイッターでは
「私が手がけた
・西陣織のネクタイは1本5800円
・宮坂製糸場の絹を使用したものは試験販売で1本1万円
でお取り扱いしてます
通販やHPは準備できてなくツイッターDMでのやり取りのみですが誠心誠意を持って対応致します。」
というツイートにあるように現在通販サイトは準備中のようですが気になった方は是非チェックしてみてください。
またクラウドファンディングにも挑戦されるそうなので、応援したい!という方はそちらも要チェックです。
日本の産業の礎にもなった製糸業、新しい形で応援できるといいなと思います。
長野県岡谷市にある国内唯一の現在も稼動している博物館製糸工場の絹を使い日本初の汚れない西陣織ネクタイを作りました。
工場見学は気さくなおじいちゃん社長さんご案内してしてくれます。でも宣伝費がなくてあんまり宣伝できません。
産業を残していくために拡散のご協力お願いします。 pic.twitter.com/YUqef6uJNX— ふせはじめ RT拡散ありがとうございます (@hajimefuse) 2017年8月20日
<記事化協力>
ふせはじめさん(@hajimefuse)
(梓川みいな)