日本の職人さんの技術の高さは世界的にも高く評価されています。伝統工芸品の漆塗りや蒔絵、飴細工などなど……。
少し前にツイッターに一輪のとっても美しい花がアップされ、その芸術性の高さが話題を呼びました。

東京は万世橋にある静岡発の塩辛創作海鮮バル「駿河屋賀兵衛 Surugaya Kahei」さん(@SurugayaK)。こちらのツイッターアカウントでは料理や新入荷のお酒の案内などをされておりますが、7月24日にアップされたツイートがあまりにも芸術的で2万5千以上のリツイート、4万4千以上のいいね!が付けられています。そのツイートとは

「包丁の練習。
大根で花をつくってみました。
いい感じに写真が撮れたので失礼してあげさせていただきます。
万世橋店 松本」

という、板前さんのコメントと共に白く半透明な、大輪の菊の花の様な大根の細工切りがお皿に添えられている写真が掲載されています。

0.5mmくらいの幅の、とても薄く切られた大根の端を留めて輪にした様なつくりで、外側の花弁はお皿が透けて見えるくらいに、真ん中につれて密集していく花弁はお店の照明を受けてつややかに白っぽく輝いているように見えます。

このツイートに、「大根ってなんだっけ(困惑)?」「芸術作品です!すごい!」「私の知っている大根ではない」などと驚きと賞賛の声が上がりました。

この大根の花を作った板前さんに話を聞いたところ、「大根を桂剥きにし、半分にたたみます。折り目側に等間隔で切れ目を入れていき、端から巻き上げ爪楊枝などでとめます。氷水につけてシャッキリさせたら出来上がりです。」と作り方を説明してくださいました。
更に、この大根の細工を大体2~3分で作り上げてしまうのだそう。
かなり修行を積まないとできないかと思いますが、だからこそひたすら美しいですよね。

日常的に料理と共に出されることはないそうですが、記念日などの特別な日に料理にともに添えてくださるそうです。
お誕生日や何かの記念の日に、お店に記念日ですと告げて予約を入れていくとこの様な素晴らしい包丁の芸術作品に出会えるかもしれませんね。

<記事化協力>
Surugaya Kaheiさん(@SurugayaK)

(梓川みいな)