実は毎月2日は「お麸の日」になるそうです。漫画アニメ界隈の「お腐の日」ではなく「お麩」。食べ物の「麩」の日になるそうです。シンプルに2日(ふつか)だからだそうですが、最近そんなお麩の中でも口コミで広まり激売れしているものがあるんです。

 愛知県岡崎市にある麸屋富士商店が販売している「小麦の恵み 純手焼き たま麸 とろーり食感」は以前から購入者からの評判が良かったものの、Twitterでの口コミがまたたく間に広がって現在品薄となるほどなんです。調べてみると、どうやらたま麸は愛知県の郷土料理だそうで、これ以外のものもいくつか販売されているようです。

「とろーりもちっとしていて、お餅のように重くなく体に優しい」という何とも魅力的な評判に、思わず購入して食べてみましたよ!

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たま麸 表
たま麸 裏

 たま麸は1袋7個入りで590円(税込)。幅が10cm弱もあるほど巨大なことにびっくりしました。とても軽くて繊細なつくりになっていて、真ん中に穴を開けて汁物に入れふやかしていただきます。

 販売店はお吸い物に入れる食べ方をオススメしていますが、今回は簡単な卵スープに入れて食べてみました。ばっちり汁を吸い上げたたま麸は、アッツアツのもちもちに……! 熱に気をつけて口に運ぶと、じゅわっとした汁が麸の旨味と共ににじみ出て口に広がりました。おーいしー!!

 お餅をかるーくした食感ですが、喉越しはとてもソフト。お餅のように喉に詰まらせることがないため、高齢者にも人気なのは頷けます。
今回は上ではなく下に穴を開けましたが、上に開けてそこに液体を注ぎ入れるほうが簡単にふやけるそうですよ。

 毎年、餅を喉に詰まらせる危険に緊張しちゃう人は、今年はたま麸で優しいお雑煮にチャレンジてみるのもいいかもしれませんね。

スープに入れたたま麸

(文:大路実歩子)