10月1日に『ジョブチューン』(TBS)で放映された「国民的大ヒット食品のぶっちゃけSP」にてヤクルトが登場し、とある禁断のドーピングドリンクが紹介されました。

 ヤクルト本社のカフェテリアで提供されているメニューだそうで、その名も『ヤクマン』という何とも意味深なもの。え、役満? と思わず聞き返してしまいそうな名前ですが、ヤクルトのベストセラー商品である乳酸菌飲料のヤクルトと栄養ドリンクであるタフマンを1本ずつ混ぜたもので愛飲している社員も多いのだとか。そして、そのドリンクに反応したのが世の営業マン。Facebookでは会社に来るヤクルトレディから買って試してみた!なんて報告も投稿されています。(見出し写真は小谷正人さん提供)

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■ヤクルトレディに「ヤクマンください」と言ってみた

 というわけで、筆者も勿論試してみることにしました!ところが近所の薬局、スーパー、コンビニどこを探してもタフマンが見つかりません。ヤクルトに問い合わせてみたところ、コンビニやスーパーで一部取り扱いはあるもののほんのわずかなので近くのヤクルトに問い合わせてくださいとのこと。1回ぽっきりでもレディが快く持ってきてくれるそうなので、早速電話し来ていただきました!

 ちなみに、注文時ヤクルトレディに「ヤクマンください」というと通じたという体験談をもとに「ヤクマンください」と言ってみたところ、「え!なんですかそれ!?」という反応でした。知ってる人は出してくれるし、知らない人には聞き返されるようです。なので聞き返さず出てきたらラッキーぐらいに受け止めましょう。

ヤクマンの材料

 さて、カフェで提供されているのはローヤルゼリーが含まれているタフマンVと、内容量通常のものよりも多く乳酸菌が倍である400億含まれているヤクルト400を1本ずつ混ぜて軽くステアしたものだそうでですが、筆者はローヤルゼリーが苦手なので通常のタフマンとヤクルトレディさんにオススメされた甘さ控えめのヤクルト400LTを混ぜて実際に飲んでみました!

 まずはコップに真っ黄色のタフマンを注ぎます。そこにほんのりピンクの乳白色のヤクルトを注ぐと何とも言えない柔らかい蛍光イエローに染まり、ビタミンの存在をたしかに感じました。

(まずはコップに真っ黄色のタフマンを注ぎます)

(まずはコップに真っ黄色のタフマンを注ぎます)


(次にヤクルトを注ぎます)

(次にヤクルトを注ぎます)

 さて、混ぜた“ヤクマン”を飲んでみてしばらくすると、なんだかふわーっとした感覚が後頭部から広がってきました。

 そう、以前ネットで話題になった徹夜のお供シュンケル(シュークリームと一緒にユンケルを飲む方法)を試したときは糖分とそれを一気に脳に送るビタミンB1の作用でパッキリとしたアッパーな効果を感じましたが、今回はその逆でどちらかというとダウナーな心地よさ。この違いは何だろう……と栄養分とヤクルトの関係を調べてみました。

■心地よいダウナーな効き、その理由は……

 タフマンにはサポニン豊富な高麗人参、神経伝達に関与しているビタミンB6、ポリフェノールが豊富なワイン、栄養たっぷりな蜂蜜などが含まれています。また果糖ぶどう糖液糖も多く含有されているためにがっつり疲れに効きますが、ここでポイントはビタミンB1ではなくビタミンB6が多く含まれているという点です。そこにヤクルトを混ぜることで腸内環境を整えて、刺激によって興奮した神経細胞をなだめる働きのある神経伝達物質の合成に関与するビタミンB6の吸収を促すと、結果的に緊張と集中で張り詰めすぎた状態をふっと緩和することになるのだと考えられます。

 つまり、「仕事が終わらないけど集中力の前借りをしてガッツリラストスパートかけたい!!」という状態よりは「張り詰めた神経を緩和しつつ、緩やかに長い時間頑張りたい」というときにこそ適したドリンクだと思いますよ!

 これから師走にかけてどんどん忙しくなる時期が到来しますが、そんなときにこそ“ヤクマン”でドープして緩やかにながーく頑張ってみるというのはいかがでしょうか?

ヤクルトの秘蔵ドリンク『ヤクマン』ドープしてみた

(文:大路実歩子)