世界を熱狂させている『ポケモンGO』が日本に上陸してから、まもなく一ヶ月になろうとしています。

そんな中各地で騒がれているのが、寺社に設置された「ポケストップ」と呼ばれるアイテムを貰える場所や「ジム」と呼ばれる他のプレイヤーと競える闘技場のような場所。

場所によっては「禁止」の張り紙をし、場所によっては「やっても良いけど、お参りしてからね。」という条件つきと対応は様々。

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禁止している例の張り紙

禁止している例の張り紙

■神仏スルーのポケモンGO!!……???

しかし許可の有り無しどちらにしても、そうした場所で実際目につくのが、神仏の前を軽やかにスルーし一直線に敷地にあるポケストップやジムへ向かい遊ぶ人たち。
注意書きが目につきづらいところに張られている、またはプレイヤー達がスマホに熱中して見落としている。という理由で気づかれにくいのかもしれません。

ただ、寺社の敷地で遊んだり過ごしたりする時は、最初に誰にいわれずとも神仏にご挨拶してからというのがマナー。「押しつけマナー」「出た!マナー厨!!」と反発されるかもしれませんが、そこにいる神仏は、地域地域の人達が大切に守り信仰している大切な場所であり対象。大切にしている人達にとっては挨拶しない俺様マナーこそが「押しつけ」に映ることでしょう。

神仏だと分かりにくい対象のため、ピンとこないかもしれませんが、例えば他人の家に訪問する時、何の挨拶もせずズカズカ敷地に入ることはしないと思います。神社やお寺は神仏にとっての家同然。そんな大切な場所を訪れた時には自分の信仰はどうあれ、「遊ばせていただきます」くらいのご挨拶は最初にしてバチはあたらないと思います。

敷地で遊ばせて貰う時はスマホは一旦とじて、最初にその場所の主である神様仏様にご挨拶する。そしてできれば帰る時にも「ありがとうございました」とお礼のご挨拶。ただそれだけで、周囲の人の目が少しだけ優しくなることもあるでしょう。それにお参りすることで、建物やその近くに張られた注意書きに気づく事もできるでしょうしね。

■深夜の立ち入りも問題化

このところ『ポケモンGO』の影響から各地で様々な反応が起きています。

今は黙認されている、明確に許可されている場所でも、あまりに他の心を無視する行いばかりが目立てば、おのずと禁止する場所も増えていくことでしょう。特にこのところ目立っているのが、深夜における寺社への立ち入り。場所によっては既にポケストップやジムの削除申請を出しているところも出ています。

勿論禁止されている場所では最初からやってはいけません。また、許可されている、注意書きが見当たらないという場所でも、礼儀を忘れず「遊ばせていただきます」そんな気持ちで大切にして行けば、きっとこれからも多くの場所でポケモンGOが楽しめるのではないでしょうか。

(文:宮崎美和子)