「耳掃除は毎日お風呂上りに」もしくは「週1~2回やっちゃう!」なんて人が多いようですが、これは間違いだとネットで指摘されていました。

耳垢や湿気による蒸れで臭くなりやすいからと言って、毎日綿棒などで中まで拭いていたら耳の病の原因になってしまうのだとか。

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耳掃除の道具

■毎日の耳掃除は耳にとってNG?

人間の耳垢は酸性で殺菌作用があり、含まれる脂肪で皮膚の表面を保護してくれています。余分なものは耳の内部がベルトコンベアーのようになっていて自然と外に出てしまうため、ネットでは耳鼻科の先生から「耳掃除は必要がない」と言われた。なんて方もいるようです。

上記は極論ですが、筆者のかかりつけの耳鼻科だと、小まめにする必要はないが、溜まりすぎると耳にとってよくはないので「月1~2回」と教えています。調べてみたところネットでも「月1やれば充分」「やっても月2回まで」という耳鼻科の先生がほとんど。他にも、「習慣的な耳掃除は外耳炎の原因になる」と指摘している先生も。

たしかに毎日何かしらを突っ込んで拭いたりしてしまうと小さな傷ができてしまい、耳だれや炎症の原因になってしまうこともありますよね。どうやら小まめな耳掃除は耳にとっては好ましくないようです。

■正しい耳掃除のやりかた

人間の耳垢は乾いているコナ耳と湿っているアメ耳に分かれますが、コナ耳の人やアメ耳でも湿気が少ない人が頻繁に綿棒で耳掃除をしたり無意識に指を耳に突っ込んだりしている可能性があるそうです。そうすると、耳垢が奥に押し込まれ固まってしまい、耳垢栓塞と呼ばれる状態になってしまうことがあるそうです。

親心から、お子さんの耳掃除を頻繁に行った結果、耳垢を奥に押し込んでしまうことになった場合も多いそうで、そうなると非常にやっかい。耳鼻科で適切な処置をとってもらうことが必要となってきます。

コナ耳の人は小まめに掃除はしなくてよいそうで、アメ耳の人の場合は綿棒で湿気を吸い取ってから耳かきで耳垢を掻き出すのが正しい耳かき方法。

毎日耳掃除をしないと気持ち悪い! と癖になっている人は、ここでぐっと我慢することが清潔かつ健康な耳を保つためにも大事なことかもしれませんね。

▼参考
山本耳鼻咽頭科・形成外科コラム「耳垢は押し込まないでね
かみむら耳鼻咽喉科「正しい耳掃除の仕方
川村耳鼻咽喉科クリニック公式ブログ「正しい耳掃除のやり方とは? 耳かきでがりがりこすってはいけません。」

(文:大路実歩子)