スーパーでたまにみかけるマグロの血合い。1パックてんこもりで、大体100円~300円ほどで売られています。
他の部位より格安だけど、栄養素は他の部位よりも多いとされています。特に鉄分に至っては約2倍になるそうです。

でも見た目がちょっと悪いことから、買おうという人は少ない様子。買ったとしても血抜きの手間や臭いもあるため、気になりつつもつい手がでない。という人は多いようですね。

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マグロの血合い

そんな方へ向け、簡単手軽にマグロの血合いが試せるレシピ「血合い焼き」をご紹介。特に酒のつまみに向いている一品です。

【材料】
・マグロの血合い
・塩
・レモン

【手順】

1:血抜き:流水で流しながら軽くもみ洗い

竜田揚げやステーキにする場合には、水替えをしつつ長時間水につけて血抜きする方法がよく行われています。でも今回はそこまで手間をかけません。

まずは、ボールに水をはり流水で流しながら1きれずつ軽くもみ洗いしてください。最初はボールの水が真っ赤にそまりますが、流水でもみあらいする内、水はどんどん綺麗になります。あまり力を入れると身がくずれてしまうので、ほどよくもみもみっと。水をとめて、身の入ったボールの水が綺麗になっていればOK。所要時間は2~3分ってところです。

(流水で流した後。最初は真っ赤だった水が、かなり薄くなる。)

(流水で流した後。最初は真っ赤だった水が、かなり薄くなる。)

2:水分を取る:キッチンペーパーで軽く水分を取る。

キッチンペーパーで水分を取ってください。キッチンペーパーを1枚下に置き、上からもう一枚で軽く抑えるだけ。ポンポンポンと。

3:切る:好みの大きさにカット

この段階は好みで省いてかまいません。そのままで良いという方は4の段階に進んでください。
個人的は何枚か薄切りにして鮭とばぽくする食べ方が好みです。なお、骨がついている部分はそのままでOKです。焼いたときに骨に身がつき香ばしくなりますから。

4:味付け:塩をまんべんなくふる。多めなぐらいが丁度良い。

唯一の味付け、塩をつけていきます。
個人的には粗塩が好みですが、家にあるものでかまいません。量は両面にまんべんなく。酒のつまみなので、ちょっと多いかな?というぐらいが適量です。

そして塩を振ったら2~3分そのまま放置。この時少し水気とともに、臭みが少し抜けます。

(キッチンペーパーで水分をとったら塩をふる。)

(キッチンペーパーで水分をとったら塩をふる。)


(しっかり目に塩をふります。)

(しっかり目に塩をふります。)

5:焼く:お好みの焼き加減で。
あとはお好みで焼くだけ。私はカリカリに香ばしく焼くのが好みですが、軽く焼くソフトタイプも良いと思います。ここは完全にお好みで。
仕上げは焼きたてにレモンを一絞り!これで臭みがほぼ感じられなくなります。

お味ですが、濃厚な鮭とばといったところ。普通の料理なら嫌われる臭みも、酒の共ならほどよい「クセ」に感じられます。
編集部員に試食してもらったところ、「臭いは気にならない」という感想でした。

なお、血抜きの加減でこの「クセ」の部分は調整できるので、「もっとクセがあるほうがいい」という方は、1の手順の水洗いを半分の手間ぐらいに抑えてみる、もしくは3の手順で厚めに切るなど工夫してください。筆者は、薄め・厚め混在でいつも楽しんでいます。
逆に、臭みがどうしても気になるという人は、3の手順で薄めのカットを行ってください。焼いて、レモンをかけるとほぼ臭いは気にならなくなります。

人によっては臭みと感じる、酒飲みにとっては「クセ」になる。格安手軽なこの1品。本格的なマグロの血合い料理に挑戦する前には、ステップとして丁度良い一品だと思います。
一度試してみたかった。という方は今晩の晩酌にでもぜひお試しを。

【合うお酒】
・ビール
・芋焼酎
・ウィスキー

(マグロの血合い焼き)

(マグロの血合い焼き)


(良い感じにクセになります。)

(良い感じにクセになります。)

(文:栗田まり子)