小学館の月刊!スピリッツ3月号にで少年漫画雑誌の編集者たちが奮闘する人気漫画『重版出来!』のドラマ化が発表されています。

 「重版出来」は「じゅうはんしゅったい」と読み、初版の発行部数を上回って本が売れることを指します。同作の漫画第1話では編集部員たちが輪になって「重版出来!」と一本締めをするシーンが印象的です。

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『重版出来』がドラマ化決定

 『重版出来!』は月刊!スピリッツで2012年から連載されている松田奈緒子さんの漫画で現在6巻まで発売されている作品。
舞台となるのは少年週刊漫画雑誌で業界2位の売り上げを誇る興都館「週刊バイブス」編集部。 主人公の黒沢心は幼少期から柔道でオリンピックを目指していましたが、ケガにより夢を断念。「漫画作りで、地球上のみんなをワクワクさせたい」という思いから興都館に入社し週刊バイブス編集部に配属されます。 新人編集者として漫画家や同僚編集者、そして書店員やDTPオペレーター、プリンティングディレクターなど漫画作りのプロたちと交流していく人間模様は、業界を知らない人間でも主人公・黒沢の目線を通じて思わず引き込まれるものがあります。

 さて、今回ドラマ化決定が発表されましたが、キャスティングは今のところ未発表。どんな噂があるか調べてみたところ、日刊サイゾーさんが2015年8月の記事で、主人公を演じるのは女優の黒木華さんではないか、と報じていました。どうも昨年夏にはドラマ化決定の噂自体、芸能関係者間では流れていたみたいですね。黒木さんといえば2015年にTBSで放送された『天皇の料理番』の俊子役が印象的です。2016年1月からはNHK大河ドラマ『真田丸』に梅役で出演されているのでお忙しいとは思うのですが?もし出演されるなら、真田丸の梅は今後どうなっちゃうの!とこちらも気になるところです。

 そしてネット上でもキャストが誰になるのかファンによる予想がちらほら見られています。黒沢心の先輩編集者である五百旗頭デスクはオダギリジョーさん、週刊バイブスの和田編集長は田口トモロウさん、週刊バイブスの看板漫画である『ツノひめ』さまの作者・高畑一寸先生は新井浩文さん、同じく看板漫画家の一人である成田メロンヌ先生は速水もこみちさん、そして新人漫画家で主人公が初めて担当する中田伯先生は本郷奏多さん、などの声が上がっています。
 また、個々のエピソードについてもそれぞれにファンが多い漫画だけにどの巻のどのエピソードまで描かれるのか注目されています。筆者としては、主人公が初めて担当する中田伯先生とのエピソードの流れを是非とも見たいですね!

 キャスティングや放送時期などについての詳細は来月発売の月刊!スピリッツ4月号にて発表だそうですよ。果たして正解は?

(文:大路実歩子)