「今年もおっぱい募金に行きそびれてしまった──!」

 1週間前、おっぱい募金のイベントに参加した人たちのリアルな声がTwitterのタイムライン上を流れいくのを仕事をしながら眺めていました。すると今度はしばらくして、そんな「おっぱい募金の中止」を求めた署名が始まっているというニュースが流れてきたのです。

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24時間テレビ エロは地球を救う!

■おっぱい募金って何?

 おっぱい募金とはBSスカパー!の企画である「24時間テレビ エロは地球を救う!」内で毎年行われているチャリティーイベントです。2003年に始まり、募金すると乳福神としてスタンバイしているセクシー女優さんたちのおっぱいを揉めるというもので、今年はのべ7000人以上が参加し600万円以上の募金が集まったそうです。募金はエイズ撲滅のため支援団体に寄付されるそうです。

■Twitter実況によると女性やカップルも参加していたもよう

 Twitter上では男性ならず女性やカップルでの参加者によるレポートも多く見られ、新宿の街を賑わしたエロ界隈のチャリティーイベントの様子をのぞき見ることができました。

 乳福神のひとりであるセクシー女優の玉城マイさんは自身のTwitterで「すごく幸せな2日間でした。感謝の言葉しかありません。(中略)お手紙って暖かくて、心が伝わってきて、すごく嬉しいものですね。私は幸せ者です。」と当日の様子を振り返っているなど、募金した側のみならず乳福神にとっても楽しいひとときだったようです。

■そんなおっぱい募金の中止を呼びかける署名運動が始まった

 ところが、太田啓子弁護士を中心とする「おっぱい募金を終わりにしてほしい有志一同」がおっぱい募金の中止を呼びかけ「偽善的で、性差別的なイベントを公に行う理由づけとしてエイズ撲滅を謳われては、エイズ対策のために真剣に戦っている世界中の人たちに対しても失礼ではないでしょうか?」と訴えchange.orgで署名運動を開始しました。
 記事執筆時(12月12日)現在で1000人を超える賛同者を集めており、賛同者からは「日本の恥」「公然ワイセツというべきもの」「下劣で醜悪」などの厳しい意見が飛び交っています。

■現場からの意見

 乳福神のひとり涼南佳奈さんは署名運動が始まったことを受け、自身のTwitterで現場の空気を感じた側の意見から「逆にAV女優への差別。おっぱいだからだめなの?」と語っています。

 また、社会問題に詳しいライターで編集者の今一生さんは自身のサイトで「「おっぱい募金を終わりにしてほしい有志一同」の書き込みは、一見正しそうでいて、その表現や事実認識には首をかしげたくなる内容が目立つ」と指摘しています。

 他にも一般からは、嫌なら自分の視界に入らないように努める、参加しない、関わらないという姿勢をとるだけでは飽き足らなかった理由が署名ページからは窺い辛い、という意見も多数見られました。

 現在、おっぱい募金の中止を求める署名は1000を超えていますが、一方でTwitter上でそれに対する疑問を呈した書き込みに対しては多いもので1万以上のリツイートがされています。

 あなたはおっぱい募金について、どんなふうに感じましたか? 

(文:みみみみ)