今回は『崖の上のポニョ』より、フィルム型マグネット全13種をご紹介。
2006年公開の『ゲド戦記』に引き続き、『崖の上のポニョ』ではアサヒ飲料が特別協賛しており、これまた非売品小物グッズのオンパレードなわけです(笑)

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『崖の上のポニョ』フィルム型マグネット全体図

以前にも記事で取り上げました『千と千尋の神隠しのメダル全20種』もネスレ協賛時のグッズでしたね。
食品会社や飲料会社が協賛になると自社製品へのオマケとしてキャラクターグッズが付くことが多く、その種類たるやかなりの数にのぼります。
筆者も資料をかき集め、どのようなものが実際に出回ったかを独自に調査してはいるのですが、全てを把握することは難しく……(誰か情報を)と、いつものように話が順調にそれたところで本題に入りたいと思います(笑)

今までもマグネット系のグッズは、『崖の上のポニョ』に限らず『千と千尋』や『ゲド戦記』などでもありましたが、映画の1シーンを切り取っただけのデザインも多くあまり凝った作りではありませんでした。しかし今回のポニョでは縁の部分をフィルム型にすることで「連結させて楽しむ」という遊びも盛り込まれ、今までのマグネットからの印象を払拭しています。フィルム型のデザインというのも、ジブリ美術館のフィルム入場券を想起させていてとても良いチョイスですね。

フィルム型マグネット三ツ矢サイダー1 フィルム型マグネット三ツ矢サイダー2
フィルム型マグネットレモンを絞った三ツ矢サイダー1 フィルム型マグネットレモンを絞った三ツ矢サイダー2

崖の上のポニョ製作委員会資料によると企画当初は、ダイカット(型抜き加工)タイプのマグネット案もありましたが製品化にまでは至りませんでした。(千と千尋ではダイカットタイプのマグネットも作られました)今回のマグネットは全13種類とあり、「三ツ矢サイダー」で全8種類、「レモンを絞った三ツ矢サイダー」で全8種類、内3種類は絵柄が重複しているものです。(パッケージ違いを含めると全16種類)
2005年以前はオンパック(商品に直接特典を付ける販売方式)によるブラインド方式(商品の中身が見えない方式)が主流だったのですが、公正取引委員会の指導もあり2005年末ぐらいから各社の自主規制により全てがオープン方式(商品の中身が見える方式)になっているのでコレクターの懐には昔よりはやさしい仕様になっていますね(笑)

崖の上のポニョ製作委員会資料

しかし先にも述べましたが、3種類の絵柄が同じなのは個人的に残念な部分ではあります。使わせてもらえる画に制約があったのか、それとも意図的にそうなったのかはわかりかねますが、大人の事情があったにせよ、一消費者としては頑張って欲しかったところではあります。
まだまだ未知の非売品小物グッズ。判明しているものに関しましたはこれからもジャンジャン紹介していきますヨ!

それではまた次回をお楽しみに~。

(文:非売品ジブリグッズ収集家 くろすけ/@kurosuke4313