都内某所にある知る人ぞ知る唐揚げの名店。その店頭に掲げられた一枚のメニュー表。
書かれるのはお店の看板メニュー「唐揚げ弁当」(600円)筆頭に、美味しそうなメニューがずらり。弁当は550円から600円とリーズナブルです。

【関連:明治から昭和にかけ考案された「モダン料理」が斬新すぎて危険な件】

nikqさんツイッターより

 でも注目すべきは一番下にひっそり書かれた、「システム開発(ご相談)…時価」!!思わず二度見してしまいますよね。

 このメニューを発見したのは、ツイッターユーザーのnikqさん。
その日何気なくメニュー表を見ていたところ、「システム開発(ご相談)…時価」の文字に目が釘付けになったそうです。

 確かに唐揚げ屋のメニュー表に「システム開発」とは如何に!?となってしまいますよね。詳しい話をnikqさんに聞いてみたところ、お店の方の話では「母体がシステム開発会社」との事。
それ以上の事は知らないという話なので、「混んじゃうとイヤ」というnikqさんを説得しお店の名前を教えて貰いました。

 というわけで、直接お店の方に話を聞いてみましたよ。
話題のお店は大江戸線門前仲町駅から徒歩4分にある『巨匠の唐揚うまから』さん。
テイクアウト専門の唐揚げ屋として2011年にオープン以来、リーズナブルな値段にも関わらず、ボリュームがあって美味しい料理を出すお店として、地元のみならず門前仲町を訪れる多く人のお腹を満たしています。

 お店の方の話によると、このお店はnikqさんの話同様、親会社が「システム開発会社」とのこと。親会社は株式会社こなおふで、業務システムを中心に扱っている会社だそうです。

 そしてメニュー表に「システム開発」を記載してみた理由はというと?お店の近くに大手システム会社がいくつかあるので「話のネタになるかな?」というお茶目心で今年1月から掲示しているそうです。
まだ1度も注文は入ってないそうですが、でも実際に注文があれば「勿論お話をうかがいます!」という心強い返事が!もし急に「システム開発外注に出さなきゃ!」っとなった場合には一度相談してみるといいかもしれません。

 ちなみにこのお店の『巨匠』という文字。少し気になりませんか?実はこのお店の味を決めたのは、門前仲町で特に美味しいと評判の『和菜毬乃』の料理長なのです。
『和菜毬乃』の料理長は、有楽町の老舗懐石料理『胡蝶』の料理長を5年勤めた後、『料理の鉄人』、『街の巨匠』等のテレビ出演の他、テレビドラマ『味いちもんめ』の手元吹き替えや指導・現場指揮を行った人物。店の看板通りの『巨匠』の味になっているそうです。

 このお店をたまたま知っていた編集部スタッフの話では、本当に人気店らしく「特に鶏皮がいつも売り切れてる」という情報も。
これについても一応聞いてみたところ、「鶏皮は中々数がでないので3キロからようやく1人前なんです。そのため月に2度くらいしか出してません」という話。真っ当に誠実に美味しいものを出しているからこその理由なのですね。

 多くの人に愛される、門前仲町の隠れた名店。近くまで行かれる際には、ぜひその口で『巨匠』の味を確かめてみて下さい。

■巨匠の唐揚うまから
東京都 江東区 門前仲町 1-11-1
03-3820-3848