あるこう~ あるこう~ わたしはげんき~♪
   
1988年4月16日に劇場公開された『となりのトトロ』と『火垂るの墓』の2作品。
この頃はまだジブリ作品の劇場公開=夏という図式は確立されておらず、この『となりのトトロ』『火垂るの墓』までの間に公開された作品では唯一『天空の城ラピュタ』だけが夏の公開作品でした。今回はそんな『となりのトトロ』『火垂るの墓』から、劇場公開当時を振り返った懐かしいグッズの数々をご紹介。

まずは専用紙袋入り未使用前売り券から。

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専用紙袋入り未使用前売り券
未使用前売り券

今ではもう珍しくなってきたチケット専用袋。
最近だと、オンラインチケットやコンビニ発券なども多くなってきて、合理化に伴い利便性は上がった反面こういう作品専用のチケット袋なんてものがなくなってきちゃったのでオジサンはちょっと寂しいぞと。(笑)
更に言うと同時上映なんてのも今ではホントに見なくなりました。

宮崎駿監督作品としては、この『となりのトトロ』『火垂るの墓』で同時上映は幕を閉じることになります。(後に『耳をすませば』の同時上映として『On Your Mark』がありますが、もともとはチャゲ&飛鳥のPVとして作られた作品を急遽同時上映として公開されたものなので割愛させていただきます。)
う~~ん…時代の移り変わりを感じますね(笑)

お次は前売り券購入特典のめんこ。

トトロめんこ
火垂るの墓めんこ

めんこは2枚入っており、表と裏の両面に絵柄があります。『となりのトトロ』のメイも『火垂るの墓』の節子も笑顔の可愛い4歳の女の子。
一方は小トトロを見つけてニカッと喜んでいる笑顔、一方はお兄ちゃんを見つけて安心して喜ぶ笑顔。

両作品を既に見られた方はご存知かと思いますが、同じ笑顔に見えても生まれた時代によってこんなにも意味合いが違うのかということに気づかされます。まさに、火垂るの墓の原作者である野坂昭如さんの言葉を借りるならば「アニメ恐るべし」とはこの事かと……。

と、話がシリアスな展開になってきちゃいましたがっ!
今週ラストはこのトトロのぬいぐるみで笑っていただきましょう!

となりのトトロのぬいぐるみ第1号
となりのトトロのぬいぐるみ第1号

徳間コミュニケーションズ製のとなりのトトロのぬいぐるみ第1号です(笑)お色は二種類で、指や足はフェルト製!そして耳はバイキン○ンの尻尾を彷彿とさせる矢印型っ!(笑)
もういろいろと突っ込みどころ満載のぬいぐるみですが、現在のような形のトトロのぬいぐるみになるには1990年のサン・アローの登場まで待たねばならなかった……

と、グッズを通じてその頃に過ごした時代が鮮やかに蘇って来る人もいるのではないでしょうか?それもグッズの一つの楽しみ方。たまには押入れから昔懐かしいものを引っ張り出して、その頃の自分を思い出してみるのも楽しいですネ♪

それではまた次回をお楽しみに~♪

(文:非売品ジブリグッズ収集家 くろすけ/@kurosuke4313