これから一段と寒くなる季節。朝、車を動かそうとしたところ、「車の下から猫が飛び出してきてヒヤリとした!」なんて経験はありませんか?

 昨年、人と動物の付き合い方を提案する非営利団体Cloverが展開し話題となった『命を守ろう!ボンネットコンコンキャンペーン』が今年も啓発活動をスタートさせています。

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ボンネットコンコンキャンペーン

 この寒い季節、猫が暖を取るためにエンジンルームに入り込み、そのまま寝込んでしまい、さらにはそれを知らずに車の持ち主がエンジンをかけて、猫が死亡する事故が多発する時期なのだとか。
最近の車はエンジンルームが狭くなり、猫が入る隙は減ってきているそうですが、それでも少し前の型の車や、車の下で寝ている猫が事故に巻き込まれるケースは後をたたないそうです。

 このキャンペーンは、そうした事故を未然に防ぐため、車を動かす前に「ボンネットをコンコン」して、猫さんに教えてあげましょうとドライバーに習慣付けを促す目的で行われています。

 CloverのFacebookページによると、ボンネットノックの他に、クラクションを鳴らす、車体を揺らす、大きな声を出す、ドアを強く開け閉めする等の方法もあるとしていますが、一番効果的なのは「ボンネットを開けての確認」だと紹介しています。ただ、このキャンペーンでは、慌てた朝の出勤時、静かな夜の始動のシチュエーションの中と、どんな時でも簡単に習慣化しやすいボンネットノックという方法で提案しているそうです。また、最近の車はエンジンルームが狭いとはいえ、裏を返せば一度入ると出にくいとも考えられるため、ノックに反応した猫の「パニック音に耳をすませることがとても重要」とも紹介されています。

 昨年このキャンペーンを紹介した記事には、多くのコメントが寄せられました。その中には「巻き込んだ事がある!」という経験者もちらほら。経験者の方によると、一度巻き込むとすぐ車は動かせなくななり、さらにエンジン部分の清掃には業者さんにお願いしなければならずお金も……と、悲惨なコメントが寄せられていました。

 ドライバーにとっても、猫にとっても大切な習慣づけ。
車に乗る前の「コンコン」どうぞドライバーの皆さんはわすれずに!