2ch昨日未明に発生した、匿名掲示板2chにおける大規模サーバーダウン。その件に関連し復旧後、2chに登場したある書き込みが話題になっていた。

書き込みは、Jimという名義で行われており、2chのドメイン及び、サーバーを管理しているN.T.Technology会長のジム・ワトキンス氏の愛称が「Jim」であるとことから、二人は同一ではないかと言われている。

そして「各関係者様」と題されたスレッドでは以下のような内容が書き込まれていた。

【関連:匿名掲示版「2ch」、現管理会社パケットモンスター社9月6日閉鎖か?】

2ch


▼各関係者様(2014/2/19 09:00:52)
2chサーバーを確保しました。前の経営者は、2chの運営経費のための資金を十分な収入を獲得ことができなかったので、首にしました。
1以前に、自律的に働かせましたが、その時は名誉を毀損されました。

2chを維持するための十分な所得創出力を失われました。
適切な管理次第、2chを再び動かすことができるでしょう。

2ch
(引用ここまで)

これについて一部では、「2chは運営費が逼迫しているのでは」といった憶測が流れるなどしたが、実際のところ2chはいったいどれぐらいお金を稼いでいるのだろう?

そうした疑問から少し調べてみたところ、一番参考になるところで、昨年大きく報道された、2ch初代管理人・西村博之氏が2009年に2ch運営権を譲渡したシンガポールのパケットモンスター社(現在休眠中)に対し、2009年から2011年にかけ、西村氏が代表をつとめる東京プラスを通じ、2chの広告収益として約3億5000万を送金していたという事例がある。

当時の報道では、2009年から2011年の間を「4年」と表現されているものがあるが、同じニュースの中で西村氏が2009年から2011年の「3年」で約1億数千万を受け取ったと、同じ期間にもかかわらず素直に3年としていることから、この「4年」は会社の事業年度で数えらている可能性があると考え、実質3年とみて3億5000万を3で割ってみた。すると1年につき約1億1千万程度の金額になった。

そして2chがウェブ上で公開している、媒体資料(広告の価格表)を参考に、現在ある広告で軽く最近の月額売上の皮算用をしてみた。するとおよそ月600万程度の売上があるという結果に。
これを600万×12カ月で計算すると、7千200万円。

売上はこの数年で確実に下がっているようである。ちなみに過去入手した2008年の資料では、2chの月間PVは58億PVとなっていたが、現在公開されている2013年資料によると月間27億PVと約半分以下にその数を落としている。

2ch2008年媒体資料表紙 2ch2013年媒体資料
2ch2008年媒体資料 2ch2013年媒体資料

インターネット広告の場合、PVは売上に直結する。そして今回皮算用した600万という数字はあくまで予想にかわりないが、それにしてもどうもこの数年で2chの売り上げが下がっているのは間違いなさそうだ。

なお、必要経費についての面だが、2chの運営は大多数をボランティアが行なっている。そのため、必要経費として考えられるのは、運営中枢にいる一部スタッフの人件費及び、月200万といわれるサーバー費がほぼ中心のはず。

よほど馬鹿な金の使い方さえしていなければ例え売上が下がったとしても、まだまだ大丈夫にも見えるが……。人件費やその他諸々。見えてこない費用に一体どのくらいのお金がかけられているのか?

例え57億PVから27億PVに月間PVが下がったとしても、それでも規模としては国内ウェブサイトではまだ上位にあたる。
やりようによっては月600万と言わずその数倍も稼げそうなものであるが、にもかかわらず、収益化で失敗しているとなると、もしかして本当にある日2chが突然終焉してしまう日が遠からずくるのかもしれない。

そしてそれを予感させるように、西村氏はJim氏の投稿のわずか30分ほど前にこんな文章を自身のツイッターに投稿している。

▼Hiroyuki Nisimura(@hiroyuki_ni)/2014年2月19日08時33分
こうしてささやかに終わり、時代は変わっていくんですなぁ。
(引用ここまで)

【注意】掲載している売上試算はあくまで予想であり実際とは異なる場合があります。ご理解ください。