miyano_budokan510月4日(金)、宮野真守が男性声優ソロアーティストとして初となる日本武道館公演“MAMORU MIYANO SPECIAL LIVE 2013 ~TRAVELING!~”を成功させた。

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THE ALFEEの高見沢俊彦やウルトラヒーローたちがサプライズゲストとして登場するなど、スペシャルな一夜となった今回のライブ。会場に集った約1万人のファンを前に、全20曲、約3時間のアツいライブを披露した。

タイトルに刻まれた『TRAVELING!』という言葉。その意味を解き明かす鍵はオープニングの映像にあった。謎の男が落としていった懐中時計。それを手にした宮野はなんと、時空を超え、いくつかの“時代”と“場所”へと時間旅行(トラベリング)をすることに。

最初に訪れた場所は《old JAPAN》。時代を示す表示が舞台上に映し出され、続いてサクラ吹雪の映像が流れる……。となると、オープニングを飾るのはもちろん「Identity」だ。雅やかな三味線の音色と重厚なバンドサウンドがシンクロし、会場を盛り上げると、ステージのセンターから爆音とともに白と紫の和装アレンジされた衣装で宮野がポップアップで登場。まさかの出現に会場からは悲鳴に近い歓声が上がる。その後も和風にアレンジされた「WONDER LOVE -remix-」、そして「Kiss×Kiss」とライブ定番のキラーチューンを連発。息もつかせぬスタートに、早くも会場のテンションはMAXに到達していた。

続いては黒と赤のオリエンタルな衣装にチェンジして「オルフェ」へ。ロックテイストあふれる曲でさらに加速すると、ここで最初のMCへ。『ついに来たぜ、武道館!』と声高々に叫ぶと、会場も大歓声で応える。その熱気を一度冷ますように「辻の華」でバラード曲をはさむと、その後はギターを抱え、再び激しい「Calling」へと続いていく。

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次に、二番目の旅先《modern AMERICA》へと到着すると、雰囲気が一転。ステージ上には“CLUB ULYSSES”の文字が浮かび上がり、バンドはアメリカンクラブを彷彿とさせる、ゴージャスな音色を奏でていく。そのサウンドに合わせてメンバーが紹介されると、最後に宮野がピンクと黒の燕尾服を着て登場し、「愛の詩~Ulyssesの宴~」へ。イスを使ったセクシーなダンスを披露するなど、会場を沸かせた。その後は、先ほどまでのゴージャスな雰囲気から打って変わって、アコースティックコーナーへ。「FOREVER LULLABY」や「THANK YOU(reprise)」を丁寧に歌い上げ、ファンに感謝の気持を伝えた。中でも宮野自身による作詞曲「passage,」では、歌い終えたあとに、『あぶなかった……。ちょっと泣きそうになった』と照れ笑いも。

その後、次なる旅先は……?と期待がかかる中、スクリーンに現れたのは《Stone Age》の文字。石器時代……!?と戸惑う会場をよそに画面には原始人に扮した宮野が登場! ということは、もちろんお待ちかねのコント映像のコーナーだ。盟友・髙木俊扮する“母ちゃん”、福山潤演じる長男のジュンジュ、そしてサルにも見える三男・カジジの梶裕貴が絶妙なコンビネーションでコントを展開し、会場から大爆笑を誘っていた。

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三番目に訪れた場所は《Future》。『なんだか、未来って宇宙っぽいね』とホワイト&シルバーのサイバーな衣装で登場した宮野。『ウルトラマンが出てきそうな感じがするけど……さすがに今回は来ないかなぁ』とつぶやくと、登場したのはなんとTHE ALFEEの高見沢俊彦! まさかのサプライズに悲鳴にも似た大歓声が湧き上がる。その声が消えぬ間に高見沢がギターを奏でると、「Legend of Galaxy 〜銀河の覇者」へ。高見沢俊彦のソロプロジェクト・Takamiyに宮野が参加した曲を、同じくステージに登場したウルトラヒーローたちが見守るなか、デュエットで披露するという何とも豪華な内容に。さらにもう一曲「ULTRA FLY」もコラボするなど、最高のひとときを演出した。

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そしてここからは怒涛の後半へ。「スーパーノヴァ」「GOLDEN NIGHT -futuremix-」で会場をヒートアップさせると、いよいよ旅の終着点《NIPPON BUDOKAN》へ。「UNSTOPPABLE」「カノン」とまさに“止まらない”勢いでファンを魅了していった。そして最後の曲に宮野が選んだのは「未来」。『いつまでも皆さんとの関係が続くことを願って綴った曲です』と話し、これまでの過去、そして未来を思い描くように丁寧に歌い上げていった。

もちろん、これで終わることはない。会場からの「マモコール」に押し出されるように再びステージに登場すると、「Not Alone」を披露。そしてこの後、10枚目のシングルがリリースされること、また来年春にはツアーも予定していることが告知された。アンコールのラストは「Discovery」。そう、記念すべき宮野のデビューシングルだ。偶然にも旅や未来を綴ったこの曲は、ひょっとするとこの日のライブを暗示していたのかもしれない。

その後も、会場からの声援は鳴り止まず、ダブルアンコールへ。再び宮野がステージに現れると、会場全員で「J☆S」を熱唱。『最後はみんなで最高の笑顔を見せて終わろう』との掛け声通り、誰もが幸せにあふれたエンディングとなった。

音楽活動5周年の締めくくりを初の武道館ライブという最高の形で締めた宮野。しかし、これがまだ通過点であり、さらなる大きな未来が待っていることを私たちは誰もがもちろん知っている。
そしてライブ中に発表されたとおり、10thシングルの発売が決定。その表題曲は自身が主人公「うーさー」を演じるテレビアニメ「うーさーのその日暮らし」第二期(2014年1月から放送)の主題歌にも決定し、さらには来春ツアーも待っている。
未来にどのような“Laugh & Peace”な世界が待ち受けるのか?ファンも、そして宮野自身もきっとワクワクしているに違いない。

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〈セットリスト〉
1.Identity
2.WONDER LOVE -remix-
3.Kiss×Kiss
4.オルフェ
5.辻の華
6.Calling
7.愛の詩~Ulyssesの宴~
8.FOREVER LULLABY
9.passage,
10.THANK YOU(reprise)
11.Legend of Galaxy 〜銀河の覇者
12.ULTRA FLY
13.スーパーノヴァ
14.GOLDEN NIGHT -futuremix-
15.UNSTOPPABLE
16.カノン
17.未来
【ENCORE】
18.Not Alone
19.Discovery
【W ENCORE】
20.J☆S

宮野真守ホームページ:http://miyanomamoru.com

写真:山内洋枝(Yamauchi Yoshie)