世界有数の電気街として知られる「秋葉原」。

かつては「ここで手に入らない電子機器はない」とまで言われたほどに電子の街としてその名を馳せたが、電子ゲームブームのあたりから、ゲーム・アニメ・ホビーなどいわゆるサブカルチャーに関わるお店が多数出店するようになり、最近では「秋葉原=サブカルチャーの聖地(おたくの聖地)」というイメージに世間の認識は変わりつつある。

そんな秋葉原。その独特な雰囲気もあってか「興味はあるけど敷居が高い」「地方だし……」「一人じゃいけない」と感じる人も少なからずいるのでは?

そんな悩みを解決すべくかどうか分からないが、秋葉原観光推進協会(ATPA)と秋葉原電気街振興会にも加入する老舗のECサイトlivedoorデパートが「仮想秋葉!」を旗印に、秋葉原の活性化に一役買おうとオンライン上でバーチャル秋葉原を展開している。

livedoorデパートの中にオープンしているバーチャル秋葉こと「akibaモール」。
このサイトでは、秋葉原に実際にある店舗をはじめ、サブカルチャーや電子機器に特化した“秋葉的専門店”を集めて、独自性の高いECモールを展開している。

ただし、単にECモールを展開しているだけではなく、このサイトのちょっと面白いところが実店舗や秋葉原全体についての情報発信を同時に行なっているところ。

秋葉原マップ

サイトトップにきてまず目に付くのが「秋葉原マップ」。
この地図では、秋葉原に実際にある店舗が地図として細やかに掲載されており、このサイトを訪れた人はまず実際の秋葉原に触れることになる。

その他には、Akiba.TVとコラボレーションしたオリジナル番組による秋葉原文化の情報発信や、コレクターを対象としたコミュニティスペースも展開するなど、ECモールの枠にとらわれず秋葉原をPRすることを中心に行われている。

akiba.TVプチ イベント情報ページ

現在はまだサイトがオープンしたばかりだが、akibaモールの広報担当者によると、今後は「秋葉原発祥の文化を始め、メイド・コスプレといったポップカルチャーにフォーカスした情報発信・情報交換といったコンテンツの生成にも注力していきたい」としている。今後更なる展開にここは期待したい。

そして、このakibaモール。肝心のECモールとしての見せ方は「一つのデパート」として表現されている。

akibaモール

1階はコレクションアイテムフロア、2階はゲームフロア、3階はおもちゃフロア、4階はフィギュアフロア、5階は家電・デジモノフロア、そして6階は特設会場。

今では秋葉原に少なくなったが、一昔前にはこうしたサブカルチャーと電化専門店をミックスしたような大型店も多く、1階から最上階まで本当に訪れる人をワクワクさせるフロア構成が行われていた。

そして個人的に気になるのは「livedoorデパート」と「akibaモール」というネーミング。勝手に脳内ミックスしてしまうとかつての「アキハバラデパート」を思い出す。
JR秋葉原駅につくとアキデパに直結する改札を通り、店内を通り抜けて電気街へ……。それこそ秋葉原の入口の様なデパート。
今後どうこのakibaモールが発展するかは定かではないが、「バーチャルからリアルへ」、それこそアキデパのような、秋葉原の入口のようなデパートに発展していく事を期待したい。

そうそう、最後になるが、フロア構成に「18禁」フロアなるものがないことにお気づきの方もいるのでは?
諸兄、大丈夫だ。勿論ある。別館という位置づけの「akibaモール別館」に離れて設置されており、興味のある方は他人の目を気にすることなくここで存分に商品が品定めできる。

本館と別館

その他、akibaモールでは今後の展開として個人向けのフリーマーケットサービスなども予定しているとのこと。
現在は企業対象の出店になっているが、もし秋葉原的フリーマーケットがここで実現したならば?こちらも期待して続報を待ちたい。

なお、akibaモールではこの夏秋葉原に行けなかった方のために、ポイントアップキャンペーンも近日予定しているとのこと。ポイントは、akibaモールの母体livedoorデパートで管理されており、akibaモール以外でも利用可能。
また、毎月1日は全商品ポイント10倍など定期的にキャンペーンを実施しているので、こうした手段も賢く利用してお買い物に励んで欲しい。

akibaモール
http://depart.livedoor.com/akihabara/