1a939f31皆様こんにちは。ミリタリーにおける『食』、特にレーションについてご紹介していくDachoの『ミリヲタ的グルメ』。
第三回目は、個人的に結構気に入っているスペイン軍コンバットレーションをご紹介します。

▼スペイン軍のレーション

ffe1859d

これがスペイン軍のレーションです。
ダークグリーンのパッケージにスペイン国の紋章がちょっと格好良いと思いませんか?
1パックで1食分になっており、朝食5種類、昼夕食10種類のメニューがあります。
写真右手前が朝食パッケージで、奥2つが昼夕食パッケージです。
昼夕食には、クラッカーのパッケージ(写真左手前)が1つずつ付きます。
このほか、イスラム教徒用のメニューもあります。

419e0219

昼夕食の1食分です。
“A”4 という記述がありますが、これは昼夕食のメニュー番号です。A1~A5とB1~B5のメニュー番号がありますが、Bの方が少し品目が多くなっています。
パッケージ表面には、スペイン語のほか、英語とフランス語が記載されています。
これは、スペインがNATO加盟であるためです。
スペインに限らずNATO加盟国のレーションは、最低限英語での記述があります。
日本人のオタクとしても翻訳が楽になって有難いです(笑)

▼昼夕食パッケージの内容物

1a939f31

写真は、昼夕食パッケージの内容物です。
大半がダークグリーンで、いかにも軍用という感じです。
タブレット状の物が多いですね。
内容物の説明書が付いていて、これもスペイン語、英語、フランス語で記述されています。
英語版を意訳して内容物の一覧を書いてみます。
でも、この英語版は、ちょっと変な記述がいくつかあり、スペイン語版も参考にしました。

【一覧】
・チキンとパスタのインスタントスープ
・豆とソーセージの缶詰 300g
・イワシの野菜オイル漬け缶詰 115g
・アプリコットクリーム 25g 2個
・浄水剤 2錠
・水和剤 2錠
・固形燃料 3個
・栄養剤 2錠
・ビタミンC錠 1錠
・歯科衛生用チューインガム 1個
・マッチ 20本
・加熱用ストーブ
・セルロース紙(紙ナプキン) 10枚
・インフォメーションラベル(説明書)

水和剤は、水分吸収を良くする錠剤のようです。
運動量が非常に大きい場合や、極度の高温多湿な状況でしか使用するな、とあります。

栄養剤は、いわゆる栄養ドリンクの錠剤バージョンみたいなものだと思います。
1日3錠まで飲んでいいものの、糖分が多いから糖尿病患者は飲んではいけないそうです。
やっぱり兵士にも糖尿病患者がいるのでしょうか・・・
巨大な錠剤で、飲むのに苦労しそうです。

▼食べてみる

69bcb2a0

「チキンとパスタのインスタントスープ」は、ポタージュっぽいのですが名前からしてチキンスープなのでしょう。
あっさり味で、可もなく不可もなくといったところです。
具は、白いリング状で極薄・極小の物体が入っていて、恐らくこれがパスタなのだと思われます。

「イワシの野菜オイル漬け」は、いわゆる「オイルサーディン」ですね。
これもあっさり味で、イワシの美味しさがよくわかります。
スペイン軍レーションの昼夕食には、何らかの魚介類の缶詰が必ず含まれています。
イワシのほかには、タコ、イカ、ツナなどあり、どれも美味しいです。

「豆とソーセージの缶詰」、ソーセージは写真に写っている一切れのみで、あとは何かの脂肪の塊が入っていました。
ほかは、ひたすら豆、豆、豆・・・300g近い豆をひたすら食べ続けるのは、日本人には拷問です!
味は、これまたあっさり味で目立つ特徴はありません。

クラッカーは、包装にスペイン語で「PAN GALLET」、直訳すると「パン・クッキー」と記述されています。
食べてみると、ちょっと厚めですが日本で売られているクラッカーそのものです。
塩は付いておらず、味はありません。

アプリコットクリームは、乳製品ではなく、「柔らかいゼリー」か「透明感のあるジャム」といった感じです。
甘みは強いのでジャムが一番近いのではないでしょうか。
クラッカーに付けると、美味しくいただけました。

浄水剤、水和剤は、それが必要な状況ではないので使いませんでした。
栄養剤、ビタミンC錠は、どうするか迷いましたが飲みませんでした。
多分体調が悪くなったりはしないとは思いますが・・・
結局、タブレット状の物は、チューインガムだけ食べました(軽いミント味でした)。

全体的に薄味で、食べやすいレーションだと思います。大量の豆を除いては(笑)
美味しい魚介類が含まれている点も日本人には嬉しいかもしれません。

【注意してください】
スペイン軍レーションを初めとする各国のレーションは、我々民間人が手に入れて食べることを前提としていません。
これらを販売する業者なども、あくまでコレクション品として取り扱っています。
食品としての安全性は、各国政府、製造業者、販売者の誰も保証してくれませんので、万が一食べる場合は、すべて自己責任になります。