トレンド総研(東京都渋谷区)は、震災後の「水」に対する意識調査を23~57歳の女性を対象に実施した。

調査報告によると、3人に1人が「震災以降、飲む水を替えた」と回答。日常的に飲む水として最も多かった回答は「ペットボトルの水」50%、「蛇口型浄水器の水」(15%)、「ポット型浄水器の水」(15%)、「ウォーターサーバーの水」(14%)などが上位にあがり、「水道水」は4%にとどまった。


また、「あなたが飲みたいと思う水はどのようなものですか?」という質問には、「安全なもの」という回答が90%で最も多く、2位の「おいしいもの」(86%)を超える結果となった。
食の安全に対する意識が高まっている現在、消費者は、「おいしさ」以上に「安全性」を求めているようだ。

さらに、先日の東日本大震災以降に「水」への意識が変化した人も多いようで、「震災後に水の安全性を意識するようになりましたか?」という質問には、90%もの人が「意識するようになった」と回答。

また、「意識するようになった」と回答した女性に対して、震災後に日常的に飲む水を替えたかを聞くと、30%と約3人に1人が「替えた」と答えた。震災以降、女性たちの水の安全性に対する意識は、より高いものとなっているようだ。

そんな中、現在注目を集めているのが「ウォーターサーバー」だ。
震災以降、「安全な水」を求めてウォーターサーバーの申し込みをする人が激増し、一時は生産が追いつかないメーカーもあったという。

実際に、今回の調査でも、「ウォーターサーバーの水は安全性が高いと思いますか?」という質問には93%が「思う」と回答。また、「震災をきっかけにウォーターサーバーの水に注目が集まるようになったと思いますか?」という質問にも、93%が「思う」と答えた。

ちなみに、今回の調査対象となった一都三県在住の女性の中で、実際にウォーターサーバーを持っている人の割合を調べたところ、「すでに持っている」と回答した女性は約10人に1人にとどまった。しかし、「持っていない」と回答した人に対して、「今後、ウォーターサーバーがほしいか」を聞いたところ、「ほしい」と回答した女性は、89%と約9割にものぼった。安全な水を求める人が増えている現在、ウォーターサーバーの需要も今後ますます高まっていきそうだ。

・調査期間:2011年7月4日~7月5日
・調査対象:23~57歳 女性214名 ※首都圏(東京・千葉・神奈川・埼玉)在住の方
・調査方法:会場調査